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物書同心居眠り紋蔵 ( 佐藤雅美 )

 佐藤雅美著「物書同心居眠り紋蔵」を読んだ。
 所かまわず居眠りをする奇病を持つ主人公が活躍するホームドラマ的時代小説。
 居眠り紋蔵シリーズ第一弾。

物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)
物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)
著者:佐藤 雅美
出版社:講談社
出版日:1997-09
おすすめ度:
Amazon.co.jp で詳細を見る

 お気に入り度:★★★★

 ほぼ日刊時代小説というサイトで紹介されており、表紙のイラストに惹かれて購入したもの。(もちろんある程度のレビューはチェックしたが)

 一話完結の話が8話収載されているが、共通して進む時間の流れと出来事があり、ひとつの話としても楽しめる。

 主人公の藤木紋蔵は所かまわず居眠りをしてしまうという奇病の持ち主ゆえに、物書同心以外の役に就かせてもらえない。
 そんな居眠り紋蔵が、奉行内に持ち込まれる問題や、周囲に起こる問題を解決したり、巻き込まれたり、丸く収めたりというストーリー。
 捕物帖的なものが話の芯となっているが、個人的にはその中にある、紋蔵が周りに登場する人物達とお願いしたりされたりという交流が、この小説の面白さとなっていると思う。

 ちょっと残念なのが、居眠り紋蔵という特殊なキャラクターなのに、居眠りしてしまう人物という以上のものが感じられない気がする。
 そのため読み始めは紋蔵のキャラクターがちょっと薄く感じられた。
 もう少し特異なキャラクターでもよかったのにと思うのは、藤沢周平著「たそがれ清兵衛」を読んだからなのか。

 もう一つ、巻き起こる問題の解決が、どことなく尻切れトンボのような印象を受けた。あれ、これで終わり?という感じ。
 ただ問題を白黒はっきり付けず、みんなが幸せになるような裁き(灰色)にしているものが多いので、それもこの小説の世界を印象づけているものの一つではないかと思う。

 全体を通して読んで、共通して起こっている出来事の先が知りたく、このシリーズにハマってしまいそうな予感がする。
 というより、もうハマっているかも。

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HN:yososuzume
星新一と藤沢周平中毒者。
ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

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