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邪魔 ( 奥田英朗 )

 奥田英朗著「邪魔」を読んだ。

邪魔〈上〉
邪魔〈上〉 (講談社文庫)
おすすめ度:
邪魔〈下〉
邪魔〈下〉 (講談社文庫)
おすすめ度:
著者:奥田 英朗
出版社:講談社
出版日:2004-03
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 主婦と高校生と刑事の3人が中心となって話が進んでいく。
 読む前に背表紙の概要を読んだだけだと、何となく以前読んだ「最悪」と似ているイメージがあったが、まったく別物で「最悪」よりも楽しんで読め、ほぼ一気読みしてしまった。

 この小説は始めに登場人物の状況説明的な部分があまりなく、始めからある程度話が展開していくので、次はどう話が広がっていくのか、と楽しみながら読み進める事ができた。

 この小説を読み進めていくにしたがって3人の主要な人物のうち、とくに九野の展開に興味を持って読んだ。

 妻の早苗が事故でお腹にいる子供と一緒に死んでしまったため、何年も経ったにも関わらず妻の事が忘れられずに独り身の九野。
 重症で助かった早苗の母を気にかけ、早苗の思いでに浸りつつ義母を大切に、実の母のように大切にする九野。
 出来るだけ毎週義母に電話をかけ、声を聞こうとする九野。
 八王子の義母の家に不動産屋が来たところを見て、義母は家を売って老人ホームに入るのではないかと心配する九野。
 事件の捜査で疲れ、義母の声が聞きたくなったから電話をかけ、義母に甘える九野。

 死んだ妻への思いと、義母への思いが緻密に書かれており、九野の展開に興味を引かざるを得なかった。
 そして、実は義母もその事故で死んでしまっていた場面が出てきた時、本当に息を呑んでしまった。
 今まで義母への思いが書き連ねてあった分、この展開には驚かされたし、九野の切なさが伝わってきた。

 九野の最後の章、花村に刺され、恭子に刺され、死にそうな状況で八王子の義母の実家へ行き、義母を呼ぶ九野。
 もう義母は現れないと知っているのに・・・。
 はぁ。

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ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

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