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ときどき意味もなくずんずん歩く ( 宮田珠己 )

 宮田珠己著「ときどき意味もなくずんずん歩く」を読んだ。
 旅や日常での出来事、物事を面白くて脱力させるエッセイ集。
 単行本「52%調子のいい旅」の文庫本版。

ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫)
ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫)
著者:宮田珠己
出版社:幻冬舎文庫
出版日:2007-12
おすすめ度:
Amazon.co.jp で詳細を見る

 お気に入り度:★★★★

 ノンフィクション辺境作家の高野秀行氏の解説にもある通り、なかなか説明しづらい面白さで綴られているエッセイで、どこかすっとぼけた感じの書き味であったり、いきなりウルトラマンや仮面ライダーを使った比喩が展開されたり、自虐的な内容があったり、ウケを狙おうとしてワザとすべった感じを出していたりなど、読むと確実に浸食されていく宮田ワールドが待っている。

 この本の前に出版された「わたしの旅に何をする」は、旅好きの宮田氏がサラリーマン時代と会社を辞めたあとにいった旅における理不尽とも思える偶然、必然の仕打ちを主に描いた面白エッセイで、かなりのインパクトをもって私を虜にした。

 本書はあとがきにあるように、旅行の話が52%、あとは趣味や日常などの話で宮田ワールドが炸裂する。
 単行本では旅の52%から「52%調子のいい旅」としていたそうだが、文庫本化にあたりエッセイをひとつ加えたことで、52%がなりたたなくなったために本書のタイトル「ときどき意味もなくずんずん歩く」としたそうだ。
 タイトルのネーミングも彼独特のユーモアが滲み出ている。

 内容は大まかに、『ときどき発作的にずんずん歩く』『意味はないが、なんとなく海外旅行』『いつの日か、ファミリーレストランで』にグループ分けされている。
『ときどき発作的にずんずん歩く』は、彼が発作的に行ってきた趣味や旅行などの顛末。
『意味はないが、なんとなく海外旅行』は、海外旅行におけるかなり主観的な旅エッセイ。
『いつの日か、ファミリーレストランで』は、主に日常や仕事についてのエッセイ。

 どれも面白いが、特に以下のエッセイが面白かった。
『論破』
 新興宗教らしきの人物を論破してやろうと目論んだが、だんだん相手の都合のいい理屈にイライラしだし、面倒くさくなり、結果、論破されてしまった形になった話。

『ジェットコースター評論家』『私は冒険家ではないのこと』『テレビ出演の真実』
 ジェットコースター好きが講じて、ジェットコースターに乗りまくって記事を書いていたら、ジェットコースター評論家という肩書きがいつのまにかついてしまい、果てはTV出演にまで発展するという話。
 TV出演の際、乗ってもいないジェットコースターを紹介して欲しいと頼まれ、葛藤の結果、台本に書いてある内容を棒読みで読み視聴者に台本を読んでいるであろうと気付かせようと試みるささやかな抵抗の話は、つい吹き出してしまう。

 などなど説明しづらい面白さのエッセイが盛りだくさん。

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ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

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