忍者ブログ

Reading Books [ 書評・ブックレビュー ]

Home > 宮部みゆき > 「模倣犯」完読

「模倣犯」完読 ( 宮部みゆき )

「模倣犯」全5巻、読み終わりました。
 ストレートな感想としては、今まで読んだ宮部作品の中で一番面白かったと思っていた「火車」よりも面白かったと思う。

 読んで行くにしたがって、登場人物それぞれの人間性が自分の中で出来上がっていったし、頭の中でその場面が映像として浮かんで来たので読みやすいものだった。

 第2部で犯人の一人栗橋浩美と、幼なじみの高井和明が死んでしまう直前のグリーンロードを走っている場面では、第1部でこの二人がグリーンロードの崖から落ちて死んでしまうのが解っていながら、「カズ、なんとかヒロミを説得して警察に行け」とか、精神的に錯乱してきた栗橋ヒロミが危なっかしい運転をしだして「ヒロミ、カズと早く運転変われ」と思いながら、読んでいた。

 また、第3部で犯人扱いになった高井和明の妹、由美子が兄の無罪を訴えるも誰にも聞いてもらえず、精神的に弱くなってきたところに、主犯の網川浩一(ピース)が現れた時は「そいつはヤバイんだよ?」と思い、優しい網川にどんどん依存していった由美子に「もっと自分の意志でしっかり行動しろよ? 」などと思って読んでいた。
 さらに網川に実は高井和明も犯人だったと嘘を教えられ、飛び降り自殺した時には「え?、自殺しちゃったの?最後に網川が犯人って分かって、由美子も兄の確かな無実が分かり兄の死を悲しみながらも篠崎と仲良くなっていくんじゃないの?」とちょっとショックだった。

 などなど、登場人物それぞれに思い入れみたいなものが出来上がり、自分の意識だけが小説の世界に入ってどうすることも出来ずに事件とその後の顛末を見ているような感じになった。
 宮部作品が好きな人にはお勧めの小説です。

 明日はその後日に見た、映画板「模倣犯」の感想です。

スポンサード リンク

コメント

※本サイトと関連のない内容のサイトのURLが入力され、宣伝行為と判断した場合、コメントを削除することがあります。
名前
サイト(任意)
コメント
※コメント欄に表示されている文は認証ワードになっていますので、削除せずにそのままコメントをご記入ください。

ページトップへ

プロフィール

profile
HN:yososuzume
星新一と藤沢周平中毒者。
ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

Twitter:@yososuzumeをフォロー

mail

PR

アーカイブ

ブログランキング

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 本ブログへ
  • にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
  • にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
  • にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
  • blogram投票ボタン
  • 池波正太郎
  • 藤沢周平作品を語ろう
  • 本好きPeople

Copyright c2008 Reading Books All Rights Reserved
忍者ブログ [PR]