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天狗風―霊験お初捕物控(二) ( 宮部みゆき )

 宮部みゆき著『天狗風―霊験お初捕物控(二)』を読んだ。
 霊感少女・お初が、怪現象の謎を解き明かしながら事件を解決していく霊験お初捕物控シリーズ第二弾。

 お気に入り度:★★★★

天狗風―霊験お初捕物控(二) 内容紹介(裏表紙より)

 一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに――。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之助とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾。

 霊験お初捕物控の第一弾『震える岩―霊験お初捕物控』では、南町奉行であり随筆『耳袋』の著者根岸鎮衛(やすもり)の命を受けた霊感少女お初が、死んだ者の肉体に魔物が憑いて動き出す死人憑き、浅野内匠頭が切腹した場所へ置かれた岩が震えだすという怪現象の謎を追い、その顛末を描いていた。

 この第二弾『天狗風―霊験お初捕物控(二)』では、一陣の風ともに嫁入り前の娘が消えてしまうという怪現象が起きる。
 前作に続き、南町奉行根岸鎮衛(やすもり)から命を受けた霊感少女お初が、怪現象を追う。
 そして、その顛末を聞いた根岸鎮衛は『耳袋』に加えていく。

 今回のお初は、嫁入り前の娘が神隠しに遭うという怪奇現象を追う。
 お初が紐解いた事件の裏には、人の悲しい性が見え隠れする。
 人の介在した怪奇現象には、それを起こすだけの強い情念がある。
 人間の心理と怪奇現象を巧みに融合された、もの悲しい作品だった。
 しかし、読後は爽やかで、気持ちよく余韻を楽しむことができた。

 宮部作品には、他にも怪奇現象を絡めた時代小説があるが、どれも怪奇現象から浮き彫りにされる人の悲しい性が魅力の作品ばかりで、読みごたえがある。

 主人公のお初は、『かまいたち』の【迷い鳩】、【騒ぐ刀】に初登場し、本書の主人公となった。

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