忍者ブログ

Reading Books [ 書評・ブックレビュー ]

Home > 宮部みゆき > 心とろかすような―マサの事件簿

心とろかすような―マサの事件簿 ( 宮部みゆき )

 宮部みゆき著『心とろかすような―マサの事件簿』を読んだ。
 犬の視点が人のさまざまな心の模様を描き出す。

 お気に入り度:★★★★

心とろかすような 内容紹介(裏表紙より)

 あの諸岡進也が、こともあろうに俺の糸ちゃんと朝帰りをやらかしたのだ! いつまでたっても帰らない二人が、あろうことかげっそりとした表情で、怪しげなホテルから出てきたのである!! ――お馴染みの用心犬マサの目を通して描く五つの事件。さりげなくも心温まるやりとりの中に人生のほろ苦さを滲ませ、読む者をたちどころに宮部ワールドへと誘っていく名人芸を、とくとご堪能あれ。

 元警察犬のマサがストーリーテラーとなって、事件の顛末が語られる『パーフェクト・ブルー』の続編。

 前作と同じく、『俺』である元警察犬のマサと、飼い主の蓮見探偵事務所調査員・加代子が活躍する。
 今回は短編形式で、五つの事件と関わるマサを描いている。

 冷静になってみると「どんな頭のいい犬でも、こんなに事件を理解できるのか」という疑問が湧いてくるが、そんな疑問も気にならないほど、事件の謎を知りたいという好奇心が刺激される。
 そればかりでなく、事件から浮き彫りにされる人の暖かさ、悲しさ、寂しさがこのシリーズの魅力で、心地よい余韻が堪能できる。
 マサの語り口は軽妙で、全体的に爽やかなため、人の感情を描いているにもかかわらず重すぎないのもいい。

 最終話【マサの弁明】では、著者本人が新人小説家の役で登場。蓮見探偵事務所に調査を依頼しに現れる。
 毎晩午前二時すぎになると、何者かがサンダルの音を響かせて近づいてくる。
 やがて彼女の仕事場の窓の前にくると、サンダルの音がピタリと止まるという。
 窓を開けても誰もいない。
 あまりに気味が悪いので、調査を依頼したいというのだが……。

収録作品

 心とろかすような、てのひらの森の下で、白い騎士は歌う、〈マサ、留守番をする〉、マサの弁明

スポンサード リンク

コメント

※本サイトと関連のない内容のサイトのURLが入力され、宣伝行為と判断した場合、コメントを削除することがあります。
名前
サイト(任意)
コメント
※コメント欄に表示されている文は認証ワードになっていますので、削除せずにそのままコメントをご記入ください。

ページトップへ

プロフィール

profile
HN:yososuzume
星新一と藤沢周平中毒者。
ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

Twitter:@yososuzumeをフォロー

mail

PR

アーカイブ

ブログランキング

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 本ブログへ
  • にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
  • にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
  • にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
  • blogram投票ボタン
  • 池波正太郎
  • 藤沢周平作品を語ろう
  • 本好きPeople

Copyright c2008 Reading Books All Rights Reserved
忍者ブログ [PR]