忍者ブログ

Reading Books [ 書評・ブックレビュー ]

Home > 宮部みゆき > 本所深川ふしぎ草紙

本所深川ふしぎ草紙 ( 宮部みゆき )

 宮部みゆき著「本所深川ふしぎ草紙」を読んだ。
 物の怪騒動が巻き起こる本所深川を舞台にした宮部風時代小説。

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
著者:宮部みゆき
出版社:新潮文庫
出版日:1995-08
おすすめ度:
Amazon.co.jp で詳細を見る

 お気に入り度:★★★★

 一話完結の全7話を収録する時代短編小説集。
 本所深川に噂される『本所七不思議』を物語のアクセントに、市井に生きる人々の姿と彼らの回りに起こる事件を描く、人情サスペンスものとなっている。

 宮部作品の時代ものというのは、舞台こそ江戸時代だがどこか現代風味というか、宮部作品の現代小説と変わらない読み味で、安心して読める反面、藤沢周平、池波正太郎、佐藤雅美ら作品と比べると、時代小説としては少々物足りなさを感じる。
 良くも悪くも宮部作品という感じである。

 ストーリー展開は相変わらず面白い。
 他の宮部作品同様、導入部で読者の気を引かせ、事件の姿を回りから少しずつに照らし出していく。
 物語は徐々に盛り上げていきクライマックスを迎えたのち、エピローグ的な物語の冷却部を設けて、余韻に浸る時間を演出する。

 そのような読者を引き込む構成に加え、『本所七不思議』を物語に絡ませてあることで、登場人物たちの世界に独特の不安を煽る要素が追加されて、読み手にもそれが伝わってくるから、物語の世界に引きずり込まれてしまう。
 ちなみに『本所七不思議』はテーマとしているのではなく、市井の人々の間に起こった事件に『本所七不思議』の噂を程良く絡め、賢明に生きる彼らの姿を浮き彫りにさせることに役立っている。

 ちなみに本書の事件解決に奔走した岡っ引き・回向院の茂七は、「初ものがたり」という作品で主役として活躍する。

初ものがたり (新潮文庫)
初ものがたり (新潮文庫)
著者:宮部 みゆき
出版社:新潮社
出版日:1999-08
おすすめ度:
Amazon.co.jp で詳細を見る
スポンサード リンク

コメント

※本サイトと関連のない内容のサイトのURLが入力され、宣伝行為と判断した場合、コメントを削除することがあります。
名前
サイト(任意)
コメント
※コメント欄に表示されている文は認証ワードになっていますので、削除せずにそのままコメントをご記入ください。

ページトップへ

プロフィール

profile
HN:yososuzume
星新一と藤沢周平中毒者。
ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

Twitter:@yososuzumeをフォロー

mail

PR

アーカイブ

ブログランキング

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 本ブログへ
  • にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
  • にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
  • にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
  • blogram投票ボタン
  • 池波正太郎
  • 藤沢周平作品を語ろう
  • 本好きPeople

Copyright c2008 Reading Books All Rights Reserved
忍者ブログ [PR]