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武士の一分 [ 映画 ] ( 映画 )

 藤沢周平原作、山田洋次監督の映画「武士の一分」を見た。
 原作となった作品は「隠し剣秋風抄」にある一編「盲目剣谺(こだま)返し」。

武士の一分 [DVD]
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監督:山田洋次
出演:木村拓哉 檀れい 笹野高史 小林稔侍 緒形拳
リリース:2007-06-01
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 今回は先入観なしに映画が見れるだろうと、原作を先に読まず映画から見てみることにした。

 お気に入り度:★★★★

 毒味役である三村新之丞は、毒味という役目の中身のなさに辟易し、早くに隠居し道場を開きたいと思っていた。
 しかし毒味で食べた赤つぶ貝の毒に当たり、高熱を発したのち失明してしまう。
 新之丞は絶望し一度は死のうと考えるが、妻かよの必死の説得で考え直す。
 しかし今後の生活の目処は立たず、親戚が集まって頭を悩ませるものの家名の心配ばかりしている。
 そんな折り、かよは道ばたで嫁入り前からのかよの顔見知り島田藤弥という番頭と出会い、新之丞の失明を聞いている島田は心配して「いつでも相談にのる」と言ってくれる。
 そしてかよは、島田に新之丞が士分に留め置かれるようにと口添えをお願いしに行く。
 やがて、「三村家は家名存続、三十石の家禄はそのまま、生涯養生に精を出すように」との沙汰が下されるが、その沙汰の裏にある疑いが持ち上がる。

 ある疑いによる新之丞とかよの行く末は、新之丞の言う「武士の一分」とは。


 全体的に先日見た「たそがれ清兵衛」より、面白く物語を楽しみながら映画を見ることができた。
 大河ドラマを見ていて、物語の世界は脇役が作るんだなと常々思っていたが、この映画も同様、板東三津五郎や壇ふみ、笹野高史らが武士の一分の世界を作り上げていた。
 木村拓哉も後半は役に入りきっているように見えたが、前半はどこか現代人の雰囲気が残っており、その点が残念だった。

 物語は夫婦愛と別れ、果たし合い、そして再会と、目に見える形で藤沢周平の世界を作り上げていたように思うが、藤沢周平で感じる深さのようなものは残念ながら感じられなかった。
 やはり、小説では心の微妙な動きなどが描かれ、言葉少なめな絶妙な間によって情報が与えられている分、読者に深さを与えているが、映画でそのようなものを表現しようとすると、役者の一挙一動まで気を配る必要がありかなり難しいのだろうとも思う。

 とはいえ、主題である「武士の一分」には十分に共感できるし、先の展開が気になるストーリーで映画に入り込み、そして感動できる映画だと思う。
 最後の徳平は「よくやった!」と褒めたいところだ。


 原作の本はすでに手に入れているので、読むのが楽しみだ。

 武士の一分オフィシャルサイト(ノートPCだと画面が長すぎて下が見えないぞ~!)

隠し剣秋風抄 (文春文庫)
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著者:藤沢 周平
出版社:文藝春秋
出版日:2004-06
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星新一と藤沢周平中毒者。
ミステリー・サスペンス、ホラー、歴史人物、ユーモアなど幅広く読んでいます。

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